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「DX戦略」を策定しました

2023年03月31日

2025.6.2 更新

(1)DX戦略について

 税理士法人ハガックスは、「経営者の時間を1分でも大事にする」という理念のもと、クラウドツールと生成AIを軸にDXを戦略的に推進します。税理士業務はDXとの親和性が高く、業界のデジタル化は加速度的に進展しています。DXへの取り組みの有無は、業務効率やサービス品質に大きな差を生み、今後その差は一層拡大すると認識しています。
 当法人は、自社の業務データ(作業時間・訪問履歴等)およびクライアントの会計・税務データをクラウド上で一元管理し、可視化と自動化を進めます。生成AI(ChatGPT等)はリサーチ・要約・分析・文案作成などで積極的に活用し、現状(As is)と目指す姿(To be)のギャップを定量的に把握し、KPIに基づく施策を毎年見直すことで、継続的な生産性向上と高付加価値サービスの提供につなげます。電子帳簿保存法やデジタルインボイス等の制度改正にも迅速かつ的確に対応し、進化の早いAIに代替されない専門性と信頼性を高めます。
 これらの取り組みにより、事務所内の作業時間を削減しDXのノウハウを蓄積、顧客へのさらなる高付加価値提供と従業員の残業抑制を実現します。同時に、挑戦を奨励し失敗を許容する文化を醸成し、リスキリングとスキルの可視化を推進。顧客満足と従業員満足の両立を図り、社会的信頼の高い事務所として持続的な成長を目指します。DXに取り組まない事務所が価値向上や働き方改革で不利となる現実を直視し、当法人は先んじて新しいサービスを積極的に導入し、運用・改善を重ね、デジタル時代の標準を築いていきます。

(2)具体的なDX戦略及び指標

以下の3点をDX戦略の軸として、推進してまいります。
  • 最大限の効率化を目指した設計を前提としたクラウドツールの積極的な導入により、これまで行っていた単純なデータの移行作業や組織内で重複した作業等、付加価値の低い作業を排し、高付加価値サービスの提供に注力します。
  • 「経営者の時間を1分でも大事にする」経営理念を推進するため、会計税務に係るクライアントの負担軽減に取り組む。具体的には、問い合わせ窓口・データの集約、手続きの電子化等により、対応時間を短縮化、効率化を推進することで達成します。
  • 自社のDX戦略への取組によりノウハウを蓄積し、クライアント先への業務効率化、電子帳簿保存法への対応について、補助金獲得も視野に入れたDXコンサルタント業務を新事業として展開します。
 
上記戦略を達成し変革を推進するため、6項目からなるDX戦略における、「税理士法人のDX認定指標(六角形)」を定義付けし、クライアント、従業員の利便性、満足度の向上を追求します。具体的には、各項目について定量的な評価基準を設け、PDCAサイクルを回すことで、効率化の追求を続けます。また、各項目の評価をレーダーチャート等で外部に公表することで、当税理士法人の取組の信頼性を担保します

①社員のDXレベル向上
・DX関連の資格取得者数
・デジタルツールの研修実施時間数
②働き方改革へのDX活用
・テレワーク可能業務整備
・付加価値の低い作業の自動化
③業務効率化・生産性向上へのDX活用
・デジタルツールの導入検討件数
・利用ツール、検討ツールの評価
④クライアント発着資料のデジタル化
・納品物の郵便発送率
・顧客提供情報(PBC(prepared by client)のクラウド共有化率
⑤クライアントのDX化
・ダイレクト納付率
・zoom面談利用率
⑥その他業務改革・新サービスへのDX活用等
・電帳法等のDXコンサルタント
・記帳代行の効率化

これらの、評価についてはレーダーチャート等を作成し、当事務所の取組の信頼性を担保します。

(3)DX戦略組織体制及び人材育成

【専門チームの結成】

 DX推進にあたり、税理士・中小企業診断士・ITコーディネーター等による「C&Cチーム(コンサルチーム)」を社内で結成いたしました。
代表社員がチーム長であることから意思決定のスピードが早く、効率的に進めていくことが可能です。

【DX人材の育成】

  • 従業員のリスキリングについて、DX関連の資格取得の推奨
  • デジタルツール研修時間の確保
    上記を定量的な指標として設定し、定期的に評価することで推進します。
    また、外部コンサルタントとの協力体制の構築、定期的な意見交換を行っております。

 

(4)DX戦略における環境整備

    • 最新の情報処理技術活用の検討を定量的な指標として設定し、恒常的に新技術の導入を推進する体制を確立します。
    • 代表社員がチーム長となることで、システム導入に向けた予算確保が容易となります。
    • 基幹システム、コミュニケーションツールをクラウド化し、情報をクラウドに集約することで、生産性の向上を図ります。
    • SECURITY ACTIONを基にして、社内の端末、ネットワークのセキュリティを強化します。

    (5)DX戦略の情報公開の方針

     当事務所ではChatworkの導入により、コミュニケーションツールとしてだけではなく、事務所内での情報共有化が図られており、サービスの標準化を実現しております。また、Google Driveの導入により、データの共有と保存が容易になりました。他には、勤怠管理にKING OF TIME、経費精算にマネーフォワード経費等、既にある程度のDX化を実現しております。
    しかし、押し寄せるDX化の波に対応するため「C&Cチーム」を結成し、DX認定を通して更なるデジタル技術の積極的な導入を検討してまいります。それにより、今まで以上のサービス高品質化を目指してまいります。
    DX認定における取組の進捗状況、方針については、積極的に情報を公開いたします。事務所のブランド価値向上だけではなく、IT導入支援のサービス提供も実施いたします。

(6)生成AIの利活用ガイドラインの策定とAI環境整備 

 当事務所では、従業員の生成AI利活用を進めるために「生成AI利活用ガイドライン」(下記概要)を策定し、安全で効果的な運用基盤を整備する。

    • 生成AIを戦略的資源と位置付け、法人管理下でChatGPT Teams/Gemini for Google Workspaceを標準化(その他ツールは事前許可制)し、全社員に展開する。
    • 業務効率化と品質向上のため積極活用を促進しつつ、出力は必ず人が最終確認し、公式情報源で再検証する。
    • 入力情報は匿名化・一般化を徹底し、履歴の法人管理・アクセス制御・認証管理により情報漏えいリスクを低減する。
    • 著作権・ハルシネーション等のリスクに備え、複数情報源での裏取り、チェックリスト運用、禁止事項の徹底を行う。
    • 教育と運用ガバナンス(定期研修・ルール見直し・法令/技術進歩への対応)を継続し、安心して使える環境を維持・改善する。

     

     

    税理士法人ハガックス 代表社員 芳賀保則(税理士・中小企業診断士・ITコーディネーター)

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